住友生命学資保険の返戻率を計算してシミュレーション【2020年版】他社との違いも徹底比較!

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は返戻率を100%超える、貯蓄重視の商品。という学資保険があります。

特約をつけなければ返戻率が必ず100%を超えるので、支払っていた金額よりも受け取る金額の方が多く、元割れを起こす心配はありません。

しかし実際に契約した場合の返戻率は、何パーセントなのでしょうか。

「こどもすくすく保険」のメリット・デメリットを併せて、詳しく説明します。

住友生命ってどんな会社?

安心して資金を預けられる

住友生命は1907年から、100年以上も長く続いている会社。

「共存・共栄・相互扶助」の理念をもとに、保険商品として顧客の満足を求めるだけでなく、ビジネスパートナーとしての社会的責任や「未来を強くする子育てプロジェクト」や「サンゴ礁保全プロジェクト」などを行い地球環境・地域社会への貢献を心がけているそうです。

東京と大阪に本社を構え、87支社・1,451支部と全国各地に事業展開をしています。

100年以上続いていて、全国展開している大きな会社であれば、安心して資金を預けることができますね。

「915.6%」のソルベンシー・マージン比率

「ソルベンシー・マージン比率」とは、予想外のリスクに対する会社の支払い余力を示す数値です。

これは保険業法で定められていて、次の計算式で算出します。

ソルベンシー・マージン比率(%)=ソルベンシー・マージン総額(自己資本の総額)÷(通常の予測を超えるリスクの金額÷2)×100

 

住友生命の「2018年度の業績について」によると、その数値は915.6%。200%であれば健全であると言われる中、十分すぎる余力と言えるでしょう。

外部機関からの評価

「A+」以上の保険財務力

「保険財力」とは、第三者機関が保険会社の支払い能力を格付けすることです 。

住友生命では、5社に格付けを依頼しており、2018年度時点では下表1のような結果が出ています。

 

表1 住友生命2018年度保険財力

格付け会社 評価段階 評価
S&P(スタンダード・プアーズ) AAA~D A+
Moody’s(ムーディーズ) AAA~C A1
Fitch(フィッチ・レーティングス) AAA~D A+
R&I(格付投資情報センター) AAA~C AA-
JCR(日本格付け研究所) AAA~D AA-

上表1より日本だけでなく、世界的な格付け会社にも依頼をしていて、どこからも高評価を得ていることがよくわかります。

「問い合わせ窓口」応対品質にて「三つ星」

世界最大の団体HDIの日本拠点である「HDI-Japan」が主催する「HDI格付けベンチマーク」で、問い合わせ窓口の応対品質格付けにおいて2019年、最高評価の三つ星を獲得しています。

万が一の事があった時など、安心して問い合わせすることができますね。

住友生命の会社の口コミは?

良い評判

住友生命の良い評判の口コミでは「告示が簡単で加入しやすかった。」・「加入条件が緩かったお蔭で加入できた」・「特約が豊富だった」・「自分にあったプランが選べる」という声がありました。

住友生命の多くの商品が必要最低限の保障が基本となっていて、そこから自分にあった特約を付けて充実させていくという形の様です。

告示も簡単で加入条件が厳しくないという点も、利用者にはありがたいですね。

悪い評判

一方、住友生命の悪い評判の口コミでは「告示が緩い分、返ってくる保険金が少ない」・「返戻率が高くない」・「貯蓄性が低い」という声が。

保障と貯蓄のバランスの良いところをとった商品が多いのですが、貯蓄性を重視する人にとってはあまり向いていないみたいです。

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」はどういう商品?

入学・進学時に「学資祝金」を受け取れる

満期は18歳か22歳

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は満期保険期間を、18歳か22歳のどちらかから選ぶことができます。

学資祝金の受取時期と金額例を下表2にまとめました。

下表2中の「受取金額」は「基本保険金額」に%を乗じた額になります。

 

表2 学資祝金の受取時期と金額例

受取時期 基本受取保険金額 基本保険金額100万円の場合
18歳満期 22歳満期 18歳満期 22歳満期
12歳 10% 10% 10万円 10万円
15歳 10% 10% 10万円 10万円
18歳 100% 30% 100万円 30万円
22歳 100% 100万円
合計 120% 150% 120万円 150万円

「基本保険金額」は契約時に設定する金額の事で、設定金額・子どもと契約者の年齢・契約者の性別によって、月々の払込保険料が変わります。

基本保険金額は最低100万円から、最高5,000万円までの設定が可能です。

基本保険金額の設定額が同じでも、契約者の年齢が若く女性である方が怪我や病気のリスクが低くなるので、保険料は安くなります。

「学資祝金」は自動据置

他社の学資保険では「11月に祝い金」など、学資祝金の受取時期があらかじめ決まっている商品もあります。

しかし住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は契約した日を「契約応当日」として、その日の子どもの年齢から1年、2年と足していき、12年目・15年目に支払われる仕組みです。

なので契約日によっては、18歳の時の受け取りが、大学の入学金振込に間に合わない場合もあるので、注意して下さい。

また基本的には住友生命に自動で「据置」となります。

「据置」とは、所定の年齢になって受け取れる学資祝金を受け取らず、住友生命にそのまま預けるということです。

据置された「学資祝金」は住友生命で決められた利率によって利息がつきますし、契約者による請求があった場合いつでも受取が可能です。

利息はその年によって変わり、住友生命のスミセイコールセンターかホームページで確認することができます。

ちなみに2020年1月現在での利率は0.01%でした。

同時期のイオン銀行の金利は、普通預金で0.001%。

つまり学資祝金をまだ使わないからと銀行に預けているよりも、住友生命に据置されていた方が、少しでもプラスになりますね。

さらに自動で積み立てられると無駄遣いがなく、本当に必要な時まで確実にとっておくことができます。

据置金の受取は①インターネット、②提携先のATM、③担当者、④スミセイコールセンター、⑤窓口など5つの方法で手続きが可能です。

月々の保険料はこのくらい

仮に保険料払い込み期間を子どもが12歳まで満期保険期間を18歳とし、前項で説明した「基本保険金額」を100万円で特約を付けなかった場合、月々支払保険金額は下表3のようになります。

ちなみにこの契約をした場合子どもは12・15歳の時は10万円、満期18歳の時に100万円、合計で120万円受け取ります。

 

表3 払込期間12歳まで・満期18歳まで・基本保険金額100万円・とした場合の
契約者の年齢・性別、子どもの年齢による保険料の違い

契約者 子どもの年齢
0歳 1歳 2歳
年齢 性別 月々 12年間総額 月々 11年間総額 月々 10年間総額
20歳 ¥8,187 ¥1,178,928 ¥8,942 ¥1,180,344 ¥9,833 ¥1,179,960
¥8,170 ¥1,176,480 ¥8,924 ¥1,177,968 ¥9,815 ¥1,177,800
30歳 ¥8,192 ¥1,179,648 ¥8,947 ¥1,181,004 ¥9,837 ¥1,180,440
¥8,182 ¥1,178,208 ¥8,936 ¥1,179,552 ¥9,826 ¥1,179,120
40歳 ¥8,234 ¥1,185,696 ¥8,986 ¥1,186,152 ¥9,875 ¥1,185,000
¥8,211 ¥1,182,384 ¥8,964 ¥1,183,248 ¥9,853 ¥1,182,360

上表3で分かるように、契約者と子どもの年齢は若い方が保険料が安いです。

特に子どもの年齢は保険料の払込期間が短くなってしまうので、差が大きく出ています。

子どもの怪我や病気時の保障はないので、子どもの性別による保険料の違いはありません。

ただ契約者に万が一の事があった時に以後の保険料は免除されるので、契約者が女性の方が多少ですが安くなります。

奥さんが家計を支えている家庭の場合や子どもが複数いる場合、お母さんが契約者になるという手段もありますね。

万が一時の保障はバッチリ

学資保険の保険期間中に、万が一契約者が死亡もしくは所定の障害状態になった場合、以後の保険料の支払いは免除されます。

子どもは予定していた教育資金を、確実に受け取ることが可能です。

また保険期間中に子どもが死亡した場合、「死亡給付金」が契約者に支払われます。

これは支払った保険料から「受け取った学資祝金」を差引いた額、つまりは支払ったお金がそのまま契約者に返金されると考えれば大丈夫です。

3つの特約がある

3つの付加できる特約

住友生命の学資保険「子どもすくすく保険」では、下表4の3つの特約を付けることができます。

 

表4 「こどもすくすく保険」に付けることができる3つの特約

特約名 内容 給付金
①総合医療特約 病気・ケガ・骨髄移植による入院・手術・放射線の治療保障 入院給付日額
②入院保障充実特約 病気・ケガ・骨髄移植ドナーによる入院保障 入院一時金
③指定代理請求特約 契約者が指定した代理人請求者が、契約者が請求できない場合に給付金を請求できる

「総合医療特約」・「入院保障充実特約」は別途追加金額がかかりますが、どちらも子どもの生命保険代わりにもなるので、あると心強いですね。

特約の保険料は契約時に設定した満期支払期間まで支払えば、満期保険期間まで保障してくれます。

「指定代理請求特約」は追加料金がかからず、契約者が病気や怪我で意思表示が出来ない時、契約者に代わって代理人が請求をできる権利。

万が一の時のために誰かを指定しておくと安心です。

「総合医療特約」・「入院保障充実特約」とは?

「総合医療特約」とは、子どもが入院や手術になった時、契約時に設定した入院給付日額に入院日数や手術内容によって計算された保険金が支払われます。

一方で「入院保障充実特約」は、子どもが入院した時、一時金として契約時に設定した額が支払われるのです。

スミセイコールセンターによると「総合医療特約」のみの付加はできますが、「入院保障充実特約」だけの付加はできないそうです。

「総合医療特約」の付加をした場合に限り、「入院保障充実特約」への付加ができるということですね。

総合医療特約の「入院給付日額」と入院保障充実特約の「給付額」の設定は、それぞれ下表5のようになります。

 

表5 入院給付日額と給付額の設定下限上限

設定最低金額 設定最高金額
総合医療特約
(入院給付日額)
2,000円 5,000円
入院保障充実特約
(給付額)
10,000円 総合医療特約(入院給付日額)の
6倍まで

上表5より「入院保障充実特約(給付額)」は「総合医療特約(入院給付日額)」の6倍までが最高設定額なので、まず「総合医療特約(入院給付日額)」を決めてから、「入院保障充実特約(給付額)」を決定します。

もし入院給付日額を最高設定金額の5,000円にした場合の最高給付額は30,000円ですし、4,000円にした場合は24,000円です。

【計算式】5,000×6倍=30,000円 4,000円×6倍=24,000円

 

「総合医療特約」の入院給付日額が支払われる条件

「総合医療特約」を付加していて、保険期間中に万が一子どもが入院・手術・放射線治療をした場合、下表7・8の基準のもと入院給付日額が支払われます。

 

表7 入院給付日額が支払われる基準

給付金 支払事由 給付金額 限度額
災害入院
給付金
不慮の事故による入院 入院給付日額
×入院日数
継続した入院で
180日まで。通算1,000日分。
疾病入院
給付金
疾病もしくは骨髄移植のための入院
手術
給付金
傷害または疾病により、手術を受けた時 入院給付日額
×手術給付倍率
なし
放射線治療
給付金
傷害または疾病により、放射線治療を受けられたとき 入院給付日額
×10倍
60日に1回

上表7の「手術給付金」の場合、下表8をもとに入院給付日額を乗じた金額が支払われます。

 

表8 手術給付倍率

手術内容 開頭術、開胸術、開腹術 左記以外
所定のがんの治療を目的とした
入院中に受けた手術
40倍 20倍
上記以外の入院中に受けた手術 20倍 10倍
入院外で受けた手術(外来手術) 5倍

上表8のどの手術も受取人は契約者となります。また、一部対象外の手術もあるので契約時にはよく確認しておきましょう。

特約の付加金

それぞれの設定金額と子どもの年齢・性別によって、月々の特約の保険料が違います。

特約の場合、子どもの性別が女の子である方が保険料は安いです。

それぞれの給付金額をあまり高額にしてしまうと、保険料も高くなってしまいます。

仮に入院給付日額を最高設定金額の5,000円・給付額を6倍の30,000円で払込期間を12年間とした場合、0歳の子どもで性別の違いによる保険料は下表9のようになります。

 

表9 子どもの性別によって違う特約金額

女の子 男の子
月々支払
保険料
年間支払
保険料
総額支払
保険料
月々支払
保険料
年間支払
保険料
総額支払
保険料
入院給付
日額
¥1,365 ¥16,380 ¥196,560 ¥1,365 ¥16,380 ¥196,560
給付金額 ¥330 ¥3,960 ¥47,520 ¥330 ¥3,960 ¥47,520
合計 ¥1,695 ¥20,340 ¥244,080 ¥1,695 ¥20,340 ¥244,080

上表9より入院時の給付金は30,000円と高額にも関わらず、月々の支払い保険金額は500円にも満たない金額です。

万が一子どもが入院した場合、入院給付日額だけでなく給付金額の両方がもらえるというのは、とっても助かります。

この特約は満期保険期間の18歳か22歳まで、きちんと子どもの安心安全を保証してくれるのです。

住友生命の学資保険の評判は?

評価が良い口コミ

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」において、評価が良い口コミでは「医療特約が充実している」・「保険料払込期間を自分で設定できるのがいい」・「学資祝金の受け取りタイミングも、契約日で計算されるので自分で考えて契約することができる」といった声がありました。

他の学資保険と比べると、医療特約の保障内容が充実している、という点が高評価に繋がっていたようです。

評価が悪い口コミ

一方で評価が悪い口コミでは「高返戻率ではない」・「医療特約を付けると、支払った金額よりも受け取る金額が少なくなってしまう」といった声がありました。

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」において、特約をつけると返戻率は下がってしまいます。

子どもの医療保険を別で加入するという人にとっては、保障内容によっても異なりますが、特約を付けたほうが総額的に安くなる場合もあります。

住友生命の訴訟

住友生命では、過去に発売されていた「ちびっこライフ」という商品において、契約者から訴訟を起こされたという事実があります。

日本経済新聞の2013年10月の記事『学資保険「元本」割れ、差額分を返還 住友生命「誤解与えた」』によると、2004年まで発売されていた「ちびっこライフ」という商品において、契約時に受け取った見積書の「受取想定額」より42万円も少なかったそうです。

「ちびっこライフ」は保険料を運用した額によって、受け取れる金額が変わるという商品にも関わらず、営業の外交員がきちんと説明しなかった為にこのような事態になってしまいました。

結局、裁判所の勧告に従って住友生命は和解に応じています。

この訴訟では、外交員がきちんと説明しなかったのがいけなかったのであり、商品自体は全く問題はありませんでした。

説明不足の外交員をいけませんが、私たちも契約するときはしおりや約款にきちんと目を通して、納得した上で加入しましょう。

加入時の条件はある?

加入条件

祖父母も契約者になれる

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」には、下表10にあるいくつかの加入条件があります。

 

表10 「こどもすくすく保険」の加入条件

子ども

年齢
契約者の
年齢
保険
期間
保険料
払込期間
学資祝金
受取
最低基本
保険金額
最高基本
保険金額
0~9歳 男性:
18~69歳女性:
16~75歳
18歳 12歳
15歳
12歳
15歳
100万円 5,000万円
22歳 12歳
15歳
18歳
12歳
15歳
18歳

上表10より、子どもの年齢と契約者の年齢制限は幅が広く、条件内であれば祖父母でも加入することができます。

ただ一部の年齢の組み合わせによっては、契約ができない場合もあるので注意してください。

最高設定保険金額は5,000万円となっていますが、契約者の年収なども加味した上で加入できない場合もあります。

スミセイコールセンターの方によると、多くの人が基本保険金額を100万円~300万円で設定するそうです。

妊娠6ヵ月から出生前加入も可能

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は前項の加入条件に加え、出産予定日の140日前(妊娠6ヵ月頃)からの「出生前加入」が可能です。

万が一流産や死産になってしまった場合、払い込んだ保険料はそのまま返金されるので安心してください。

産後は忙しくて基本保険金額をいくらにするかゆっくり話し合っている時間がなく、保険の手続きをすることのも一苦労です。出産前であれば夫婦で時間を取って、ゆっくり決めることができます。

そして「出生前加入」をしていた場合、万が一契約者が子どもが産まれる前に死亡もしくは高度の障害状態になった場合、以後の保険料は免除されます。

出生後、子どもは予定していた祝い金を無事受け取ることが可能です。

告知義務がある

住友生命の学資保険「こども保険すくすく」では、契約者に万が一の事があった場合以後の保険料が免除されます。

そのため、契約時には契約者となる人の傷病歴や健康状態の告知が必要です。

保険金の平等性を測るため、契約者に持病があったり危険な職業に勤務している場合、条件付きの契約や契約が出来ない場合もあります。

子どもの医療特約をつける場合は、保障される子どもの健康状態も告示しなければいけません。

医師の診断は必要ありませんが、万が一事実と違う告示をした場合契約は途中でも解除されますし、支払った保険料も返金されません。

通信販売と対面販売

住友生命で保険の契約をするときには、2つの方法があります。

保険会社の担当者に直接会って契約する「対面販売」と、インターネットや電話で資料を請求して契約をする「通信販売」です。

「通信販売」の利点としては、わざわざ窓口に行く必要がないので、忙しい人でもいつでも契約することができるという点。

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は条件によって通信販売が可能です。

その条件とは特約を付けないということと、健康状態に全く問題がないということ。

特約を付ける場合や多少でも健康状態に心配がある人は、窓口に行く必要があります。

通信販売の場合、健康状態によるチェックリストがあって「直近3ヵ月で医師による投薬などがあったか」など設問が少し厳しくなっています。

しかし、窓口では直近2年間の健康診断の結果を出して、問題がなければ契約が可能です。

住友生命のホームページで、自分が住んでいる近くの住友生命の店舗を探すことができます。

保険料の払込方法

払込期間は満期によって選べる範囲が異なる

住友生命の学資保険「こども保険すくすく」では、満期保険期間によって、保険料の払込期間が下表9の様に選ぶことができます。

 

表9 満期保険期間によって異なる保険料払込期間

満期保険期間 払込期間
18歳 12歳まで・15歳まで
22歳 12歳まで・15歳まで・18歳まで

上表9より、満期が長いほど長い払込期間を選ぶことが出来るということが分かります。

月々の保険料払込金を抑えたい場合は長く、払込を短期間で終わらせたい場合は短く設定しましょう。

払込回数

保険料の払込には、下表10の3種類があります。

 

表10 住友生命の払込回数

名称 支払う回数
月払い 毎月、保険料を支払う方法
年2回払 年2回(半年に1回)、半年分の保険料をまとめて支払う方法
年1回払 年1回、1年分の保険料をまとめて支払う方法

上表10の年2回払や年1回払を選択した場合、保険料が少し割引されます。

金銭に余裕があれば、一度に多めに支払ってしまった方が良いでしょう。

クレジットカードが利用できる!

保険料の払込には下表11の2つの方法があります。

 

表11 2つの保険料払込方法

種類 方法
①口座振替 住友生命と提携している銀行等の中で、契約者が指定した口座から自動的に保険料が引き落とされる。
②クレジットカード 上限金額は50万円まで。振替用紙が届いたら、クレジットカードで支払うという手間がある。

上表11より、クレジットカードで支払うことができる、という事が分かります。

昨今国によるキャッシュレス化が進んでいますが、クレジットカードでの支払いができる学資保険はあまりないのが現状。

クレジットカードで支払いができれば、不随するポイントを貯めることができたり、年会費が必要なカードでも気軽に使うことができるので嬉しいですね。

返戻率シミュレーション

返戻率について

返戻率とは、受け取れる合計学資祝金が、支払った保険料の何%かを示す割合の事です。

「受け取れる合計の『学資祝金』」÷「支払った『保険料金』」×100=「返戻率(%)」

 

12歳から満期までで受け取ることができる全ての合計金額を、「受け取れる合計の『学資祝金』」として計算します。

シミュレーション

例えば基本保険金額を100万円とし、保険料払込期間を12年、保険満了期間を18年で特約を付けないとした場合。

受け取れる学資祝金は下表12のようになります。

 

表12 基本保険金額100万円・払込満期12年・受取学資祝金額

子どもの年齢 受取学資祝金額
基本保険金額100万円の場合
12歳 基本保険金額の10% 10万円
15歳 基本保険金額の10% 10万円
18歳 基本保険金額の100% 100万円
合計 基本保険金額の120% 120万円

上表12の条件で、子どもの年齢と契約者の年齢・性別による、保険料・返戻率の違いは下表13のようになります。

 

表13 「こどもすくすく保険」シミュレーション基本保険金額100万円とした場合の
子どもと契約者の年齢による保険料・返戻率の違い

子ども

年齢
契約者

年齢
性別 月支払保険料 年支払保険料 合計保険料 返戻率 利益額
0歳 20歳 ¥8,187 ¥98,244 ¥1,178,928 101.79% ¥21,072
¥8,170 ¥98,040 ¥1,176,480 102.00% ¥23,520
30歳 ¥8,192 ¥98,304 ¥1,179,648 101.73% ¥20,352
¥8,182 ¥98,184 ¥1,178,208 101.85% ¥21,792
40歳 ¥8,234 ¥98,808 ¥1,185,696 101.21% ¥14,304
¥8,211 ¥98,532 ¥1,182,384 101.49% ¥17,616

上表13より、子どもと契約者のどの年齢・性別においても支払保険料より受け取る保険料が多く、返戻率は100%以上。元割れは起こしません。

子どもの教育資金を確実に貯められる上に、増額されているのは嬉しいですね。

上表13の一番右側「利益額」をみると、金額にして15,000円~25,000円程度の利益がでます。

金利が良いと言われているイオン銀行の「積立式定期預金」の金利は0.080%。

同じように毎月積み立てたとしても、利息分は5,000~6,000円でそこから税金が引かれてしまいます。

銀行での積立定期貯金は、いつでも解約できる上に絶対に元割れを起こさないという利点もありますが、学資保険がいかに利益を増やしてくれるかということがよくわかります。

ただ前項「特約の付加金」で説明したように、上表13と同じく12年間特約を付けて保険料を支払った場合の総額はおおよそ20万円~24万円。

特約を付けた場合は、元割れしてしまうことは承知しておいて下さい。

他社との比較

商品概要・特徴の比較

住友生命の学資保険「こども保険 すくすく」を、他社の商品と比較してみました。

 

表14 住友生命の学資保険「こども保険 すくすく」比較

上表14の「クレジットカード支払」をみると、住友生命ではクレジットカードで保険料が支払えるということがわかります。

上表14中のJA共済の学資保険「こども共済」においては、加入する組合により取り扱いが異なるので、必ずしもクレジットカードで支払えるとは限りません。

また組合によって、扱っているカードブランドも異なります。

他にもクレジットカード支払いができる学資保険といえば、アフラックの「夢みるこどもの学資保険」や東京海上日動あんしん生命の「5年ごと利差配当付こども保険」もありますが、それらの学資保険は返戻率が100%以下で元割れをする商品です。

返戻率100%以上で必ずクレジットカード支払いができるのは、2020年4月1日時点では住友生命のみ。

クレジットカードが利用できれば、付随するポイントをためてお買い物をしたり、年会費が必要なカードでも気軽に利用することができます。

返戻率の比較

住友生命の学資保険の様に学資祝金の受取方法が祝金型商品の場合、保険金を支払う時期が年金型より早く来ることで、保険会社の資金運用により年金型と比べると返戻率が低くなっていまいます。

前項の上表14中に挙げた、商品の中で祝金型商品との返戻率の比較を下表15に行いました。

 

表15 【祝金型】払込期間10歳までの場合の返戻率比較

上表15中の子どもの年齢は0歳です。

上表15より、各社の商品によって積立金額・払込期間が少し異なるので一概にはいえませんが、住友生命の返戻率は多少低いように感じます。

しかし、支払いにクレジットカードが利用できることによって、結局還元される金額はさほど変わりません。

つまりは、それぞれの商品の特徴から自分に合ったプランを見つけることが大事である、ということ。

住友生命の学資保険は充実した子どもの医療保険を付加することができるので、そういった点でも選ぶ価値があるのではないでしょうか。

また学資保険において、所定の年齢から4~5年間毎年学資祝金を受け取ることができる「年金型」商品の場合、「祝金型」に比べて返戻率は高くなります。

これは保険金を支払う時期が「祝金型」より遅くなることで、保険会社の資金運用に余裕ができるからです。

年金型の学資保険を扱っている会社といえばソニー生命・日本生命・第一生命・明治安田生命・JA共済がありますが、あまり返戻率ばかりに捉われすぎず、いつ何のために学資祝金を受け取りたいかも考えておきましょう。

加入中のもしも

保険料がはらえなくなったら

保険料払込猶予は払込回数によって違う

住友生命の保険料払込猶予期間は、保険料の払込回数によって下表16のように異なります。

 

表16 払込回数による保険料払込猶予期間

払込回数 猶予期間
月払い 保険料払込期月の
翌月1日から末日まで
6月分が支払えなかった場合、
7月1日~31日までが猶予期間

年払い(年1回払い)
半年払い(年2回払い)

保険料払込期月の翌月1日から翌々月の月単位の
契約応当日まで
契約応当日が6月10日で、
6月分が支払えなかった場合、
7月1日~8月10日までが猶予期間

上表16の猶予期間内において、月末日が休業日の場合は翌営業日までが猶予期間です。

この期間内に保険料を支払うようにしましょう。

猶予期間を過ぎても、3つの救済措置がある

保険料のお払込みができず猶予期間が過ぎた場合でも、下表17のような3つの救済措置が用意されています。

 

表17 猶予期間が過ぎた時の3つの救済措置

措置 内容
①保険料の立替制度 解約返戻金が保険料相当額以上あり、あらかじめ反対の申し出がない場合、住友生命が自動的に保険料の立替えをしてくれます。

ただし、立替金には所定の利率で複利計算によって利息が発生するので注意して下さい。利率は社会情勢や経済状況によって変動します。

②スイング制度 住友生命の「ライブワン」または「Qパック(最低保証利率付3年ごと利率変動型積立保険等)」の商品を同時に契約していて、契約間資金充当特約を付加していた場合、未払いである保険料分の資金移動をしてくれます。これはあらかじめ反対の申し出がない場合に限り実行され、資金移動された分ライブワンまたはQパックの積立金は減額してしまいます。
③基本年金額の減額 住友生命の定める金額以内でなければ、保険料を減額することが可能です。減額した場合、減額部分に対応する解約返戻金が支払われます。保険料の払込回数が年1回払い・年2回払いであった場合には、減額部分の未経過期間に対応する保険料相当額も返金対象です。

上表17のうちのどの措置も希望しない場合、契約の効力はすぐになくなり、解約となります。

解約となった場合「解約返戻金」が支払われますが、支払った金額より受け取る金額の方が少ない元割れを起こすか、ほとんどない状態での返金になるので注意してください。

契約失効から3年以内なら復活できる

契約失効日から3年以内であれば、契約を復活させることができます。

復活時の年齢や健康状態などによっては復活できない場合もあるので、注意してください。

延滞してしまった保険料に、住友生命所定の利率による利息を含めた金額を一括で支払えば、契約が復活されます。

契約途中で解約すると「解約返戻金」がある

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は、契約途中で解約した場合「解約返戻金」があれば受け取ることができます。

しかし契約していた期間が短いと返戻金はごくわずか。

場合によってはないということも。

途中解約は必ず損をします。

できれば途中解約しないように、月々の保険料は必ず支払っていける余裕をもった額に設定しましょう。

急に資金が必要になったら「契約者貸付」を利用できる

「契約者貸付」とは、解約返戻金の範囲内であれば、契約者に資金を貸してくれるという制度です。

貸付金には、契約時期や内容によって、住友生命所定の利率で複利計算された利息つきます。

利率は経済情勢等により変更され、住友生命のホームページで確認することが可能です。

2020年1月時点では、下表18のような利率でした。

 

表18 契約時期による契約者貸付利率の違い

契約時期 利率
2017年4月2日以降の契約 年1.55%
2013年4月2日~2017年4月1日までの契約 年2.00%
2001年4月2日~2013年4月1日までの契約 年2.50%
1999年4月2日~2001年4月1日までの契約 年3.00%
1996年4月2日~1999年4月1日までの契約 年3.75%
1994年4月2日~1996年4月1日までの契約 年4.75%
1994年4月1日以前の契約 年5.75%

上表18より、契約時期によって利率はかなり違いますが、年々下がっていることがわかります。

仮に2020年1月に契約した場合年1.55%になるので、10万円借りたとしても利息分は1,550円です。

2020年1月時点での「アイフルキャッシングローン」では、年間実質利率は3.00~18.00%。

借りる金額や期間によっても異なりますが、一般的にはキャッシングローンから借りるよりも、「契約者貸付」で借りた方がお得です。

住友生命のホームページ「契約者貸付のご利用」によると、契約者貸付を申し込み方法は4つ。

①インターネット、②提携先ATM、③スミセイコールセンター、④窓口。

①のインターネットなら、忙しい人でもすぐに手続きをすることができますね。

加入後の税金関係

生命保険料控除の対象

所得税と住民税が控除される

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」は、年末調整や確定申告の「生命保険料控除」「一般生命保険料控除」の対象です。

控除されるのは所得税と住民税で、計算方法は契約日と年間支払合計金額を使って、国税庁の「所得税の生命保険料控除」と各自治体の「住民税の生命保険料控除」より下表19・20の様に計算することができます。

 

表19 所得税の生命保険料控除額算出

契約区分 年間支払保険料合計額 所得税控除額
2011年12月31日

以前の契約

(旧契約)

~25,000円 支払保険料等の全額
25,000円~50,000円 支払保険料等×1/2+12,500円
50,000円~100,000円 支払保険料等×1/4+25,000円
100,000円以上 一律50,000円

2012年1月1日

以降の契約

(新契約)

~20,000円 支払保険料等の全額
20,000円~40,000円 支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円~80,000円 支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円以上 一律40,000円

 

表20 住民税の生命保険料控除額算出

契約区分 年間支払保険料の合計額 住民税控除額
2011年12月31日

以前の契約

(旧契約)

~15,000円 支払保険料等の全額
15,000円~40,000円 (支払保険料等×1/2)+7,500円
40,000円~70,000円円 (支払保険料等×1/4)+17,500円
70,000円以上 一律35,000円
2012年1月1日

以降の契約

(新契約)

~12,000円 支払保険料等の全額
12,000円~32,000円 (支払保険料等×1/2)+6,000円
32,000円~56,000円 (支払保険料等×1/4)+14,000円
56,000円以上 一律28,000円

上表19・20より契約時期や年間支払保険料により、所得税からは最大40,000~50,000円、住民税からは最大28,000~35,000円が控除されます。

「控除証明書」が送られてくる

住友生命から保険料の支払証明となる、「控除証明書」が送られてきます。

生命保険料控除証明書について」によると、支払い方法や契約時期によって発送時期は多少異なりますが、10月中旬~遅くても11月中旬に封筒かハガキ形式。

送られてきたら年末調整か確定申告まで、大切にとっておきましょう。

控除申請の際、申請書に支払っている年間保険金額を記入し、届いた控除証明書を添付して提出してください。

万が一控除証明書をなくしてしまったり、手違いで届いていない場合は、再発行の手続きをしましょう。

再発行はスミセイコールセンターに電話するか、「スミセイダイレクトサービス」にて行えます。

「スミセイダイレクトサービス」では、電子控除証明書のダウンロード可能です。

年末調整は会社にもよりますが12月中の提出で、確定申告の場合は1月4日~3月15日の間に提出しなければいけません。

再発行する場合は、申請書の提出に間に合うようにしましょう。

学資祝金を受け取る時にかかる税金

所得税が発生する場合

学資保険を契約の際、学資祝金を受け取る「受取人」を決める必要があります。

子どもの為の保険だから「受取人」を子どもにするのが普通に思えますが、実はこれは誰でも大丈夫。

この「受取人」を「契約者」と同じにして、学資祝金を「祝金」形式で受取った場合、「一時所得」という扱いになります。

所定の年齢から毎年受取る「年金」形式の場合は「雑余得」という扱いになりますが、住友生命の学資保険において「年金」形式でお金を受取るプランはないので、ここでは「雑所得」については割愛します。

国税庁の「一時所得」によると、「一時所得」は受け取った金額から支払った金額を差引き、さらに50万円が控除された金額が課税対象です。

つまりは利益分が50万円以上の場合、税金を支払う必要があるということ。

ですが、昨今の低金利の経済状況ではどこの学資保険でも利益を50万円以上にするというのは、かなりの額を積み立てない限り課税対象にはなりません。

例えば返戻率が105%だった場合、利益分を50万円以上にする場合、1,000万円以上の積み立てが必要となります。

【例】1,000万円(積立金)×105%(返戻率)=1,050万円(学資祝金)

1,050万円(学資祝金)-1,000万円(積立金)=50万円(利益分)

50万円(利益分)-50万円(一時所得の控除)=0円(課税対象)

 

贈与税が発生する場合

もし「受取人」を配偶者か子どもなど「契約者以外」にした場合、どのような方法で学資祝金を受取っても「贈与税」の扱いとなります。

国税庁の「贈与税がかかる場合」によると、「贈与税」は「その年の1月1日~12月31日の1年間に受け取った金額」から、110万円が控除された金額が課税対象です。

贈与税は支払った金額に関係なく、110万円以上が課税対象となります。

支払った金額より受取った金額の方が少ない、「元割れ」を起こしていても関係ありません。

住友生命の学資保険で、満期に受取れる金額は基本保険金額の100%。

基本保険金額を110万円以上に設定した場合、「贈与税」が発生してしまいます。

住友生命の学資保険の場合、「受取人」は契約者と同じ方が節税対策になりますね。

「こどもすくすく保険」のメリット・デメリット

4つのメリット

①月々の支払保険料を自分にあった金額に設定できる

住友生命の学資保険は、自分で基本保険金額・保険料払込期間を設定することができるので、月々の支払保険料を細かく設定することができます。

満期で受け取りたい金額を考えつつ、小額で長く支払うのか、高額で短く支払うのか。

今後の家計を見据えたうえで、細かく設定できます。

②特約を付けて医療保険の代わりにすることができる

「こどもすくすく保険」で特約をつけると、返戻率は下がってしまいます。

しかし住友生命の特約は充実した保障内容なので、子どもの医療保険を別に加入することを考えている人には、とってもおススメです。

保障内容にもよりますが、医療保険を別で加入するより特約をつけた方が総額的に安く済むこともあります。

また自治体によっては子どもの医療費が手厚くできているところもありますが、子どもの入院や手術の時、医療費が出ない自己負担分への備えがとっても大事なんです。

病院までの交通費や差額のベッド代や個室代、付き添いの親のお弁当や家に残されている家族の食事代など、意外な出費がたくさんあります。

特約を付けておけばそういった時の備えがしっかりできて、子どもに万が一の事があった時の、親の心配事を少しでも減らすことができますね。

③5年ごとに配当金の制度がある

「こどもすくすく保険」では、住友生命の資産運用成果がプラスになった場合に、契約者に「配当金」として利益分が分配されます。

これは経済・社会情勢等により変動するので、年度によっては無い場合も。

近年の配当金をスミセイコールセンターに問い合わせたところ、社会的経済情勢があまり良くない昨今では配当金はほとんど無いに等しいそうですが、あれば嬉しい特典ですね。

契約6年目から5年毎に支払われ自動積立となりますが、契約者からの請求があった場合、いつでも受け取ることが可能です。

自動積立された配当金には、配当積立利率によって利息がつきます。

この利率は金利水準等の状況変化などによって変動し、2020年1月時点では0.01%でした。

万が一死亡給付金などによって契約が消滅する場合や、契約から2年後に解約・減額などをする場合は、契約から5年前でも配当金が多少額分配されます。

④クレジットカードで支払いができる

住友生命のこどもすくすく保険では保険料がクレジットカードで支払うことができます。

実はこれ、ちょっと珍しいことなのです。

生命保険商品であればクレジットカード払いに対応していても、学資保険のみクレジットカードが利用できないという会社も多く存在します。

クレジットカードが利用できれば、支払いによって生じるポイントを貯めて買い物に使ったり、年会費が必要なクレジットカードも気軽に使うことが可能です。

2つのデメリット

①高返戻率ではない

前項「シミュレーション結果」で、住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の返戻率は101%~103%程度でした。

他社の学資保険で、高返戻率といわれる商品では104%~107%のものもあります。

それらの商品と比べると、高返戻率な商品とはいえないかもしれません。

ただ、それらの高返戻率の商品はどこも受取方法は年金型です。

年金型は所定の年齢から数年間毎年学資祝金を受け取れる、という仕組みで多くは18歳以降4~5年間。

年金型の受取方法の場合、子どもが中・高において私立への進路を希望した場合への資金的手助けがありません。

大学入学と在学中を重点的に受取るのですが、もし子どもが短期大学に行った場合は、せっかく積立てた教育資金もあまり役にたたないのです。

保険会社としては、年金型の受取の方が長期で資金運用ができるので高返戻率を実現させることができるのですが、子どもの教育資金の受取方法としては祝金型の方が家計を節々で助けてくれます。

返戻率は大事ですが、いつ受け取るかもとっても大事なことです。

100%を確実に超えるのであれば、そこから先の数%はあまり気にしなくてもいいのではないでしょうか。

②満期を22歳にすると、大学入学時がちょっと大変

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」の満期を22歳にした場合、学資祝金が教育資金としてはあまり活躍しません。

大学を入学する18歳の時に受け取れる学資祝金は、基本保険金額の30%。

基本保険金額をいくらに設定するかにもよりますが、仮に100万円とした場合は30万円です。

12・15歳の時の学資祝金を据置していた場合でも、総額50万円となります。

そうなった場合、大学の入学金や授業料は別に貯蓄しておく必要がでてきてしまうのです。

満期保険期間を22歳にして特約を付けた場合、子どもの安心・安全を長く保障してもらえますが、大学入学時の資金としてはあまり頼りにはなりません。

「いつ」・「何のために祝金を受け取りたい」か、「『こどもすくすく保険』をどのように利用をしたいのか」ということをあらかじめ考えて、契約をしましょう。

住友生命の子ども向け個人年金保険「たのしみキャンバス」?

商品概要

年金型の高返戻率商品

住友生命の子ども向け個人年金保険「たのしみキャンバス」は自分で基本年金額・保険料払込期間・保険期間・受取期間を設定することが可能です。

貯蓄した年金原資を一括で受け取ることも、自分で設定した受取期間から5年間、毎年年金という形で受け取ることもできます。

年金という形で受け取った場合、第1回の時は基本年金額の2倍の額を受け取ることが可能です。

例えば、基本年金額を50万円とし、保険料払込期間をこどもが12歳まで、保険満了期間をこどもが18歳までとした場合。

受け取れる年金額は下表21のようになります。

 

表21 基本年金額50万円・保険料払込期間をこどもが12歳まで・保険満了期間
こどもが18歳までとした場合の受取り年金額

子どもの年齢 受取年金額% 受取年金額
18歳 200% 100万円
19歳 100% 50万円
20歳 100% 50万円
21歳 100% 50万円
22歳 100% 50万円
合計 600% 300万円

また、「保険料免除」や「医療特約」の付加をすることはできないので注意してください。

たのしみランクという割引制度がある

住友生命の子ども向け個人年金「たのしみキャンバス」では、「たのしみランク」という割引制度があります。

これは割引前の月換算保険料が15,000円以上の場合、月々の保険料が所定の率で割引されるという制度。

保険料が割引されるということは、結果的に受け取れる金額の返戻率がより高くなるということです。

加入条件がない

住友生命の子ども向け個人年金「たのしみキャンバス」は、学資保険のように契約者に万が一のことがあった時の保障がないので、加入条件が特に設けられていません。

持病を持っていても、危険な職業に就いていても加入することができます。

学資保険に加入できなくて自分で少しずつ貯金していた人にとっては、特におすすめの商品。

個人年金という保険商品に貯蓄していった方が、利率が高くしっかりと貯蓄することができます。

返戻率シミュレーション

前項「年金型の貯蓄重視商品」で例として出した、総額受取金額300万円・払込期間12歳までの場合、子どもの年齢とによる保険料・返戻率の違いは下表22のようになります。

これは前項で説明した「たのしみランク」割引適用後の保険料となります。

 

表22 「たのしみキャンバス」シミュレーション基本年金額50万円とした場合の
子どもの年齢による保険料・返戻率の違い

子どもの
年齢
月支払
保険料
年支払
保険料
合計
保険料
受取年金
合計額
返戻率
0歳
(12年間)
¥20,145 ¥241,740 ¥2,900,880 300万円 103.42%
1歳
(11年間)
¥21,995 ¥263,940 ¥2,903,340 103.33%
2歳
(10年間)
¥24,210 ¥290,520 ¥2,905,200 103.26%

返戻率の計算方法は、前項「返戻率の計算方法」を参考にしてください。

上表22によると学資保険と違い、契約者の年齢や性別が保険料に全く関係がありません。

これが個人年金の良いところでもあります。

年齢や性別によって保険料が変わらないので、出産が遅くなっても返戻率が損をするということはありません。

加入後の税金関係

「一般生命保険料控除」対象

住友生命の子ども向け個人年金保険「たのしみキャンバス」は学資保険「こどもすくすく保険」と同様「生命保険料控除」の「一般生命保険料控除」の対象になります。

『「たのしみキャンバス」は個人年金だから「個人年金年保険料控除」じゃないの?』と考えられますが、国税庁の「No.1141 生命保険料控除の対象となる保険契約等」によると、「個人年金保険料控除」は10年以上定期的に支払われる年金の場合に限ります。

「たのしみキャンバス」は5年間の受け取りとなるので、「一般生命保険料控除」の対象なのです。

控除される金額の計算方法や、控除証明書については前項「生命保険料控除の対象」で詳しく説明しています。

「雑所得 」が発生する

住友生命の子ども向け個人年金保険「たのしみキャンバス」の受取人を契約者にすると、5年間毎年祝い金を受け取る「年金」形式になるので、「雑所得」という扱いになります。

雑所得は「受け取った金額」から「必要経費」を差し引く計算です。

ここでの「必要経費」とは単純な「支払った金額」ではなく、「受取った学資年金に対する支払った金額」を指します。

「雑所得」=「受取金額」-「受取金額」×(「総支払保険料」÷「総受取学資年金額」)という少し複雑な計算になります。

簡単に言えば、「一時所得」と同様どれだけ利益を得ているかということが計算できていれば大丈夫です。

契約者が会社員など「給与所得者」の場合、給与所得・退職所得以外の所得が20万円以下であれば非課税となります。

返戻率が良い「たのしみキャンバス」ですが、1回に受け取る学資金の利益分を20万円以上にするにはかなりの額を積み立てる必要があるので、あまり心配は要りません。

しかし契約者が自営業の場合は、全額が課税対象となるので注意してください。

雑所得が課税対象になった場合、所得税と住民税の2つを支払う必要があります。

所得税は課税される所得金額により異なり、税率は5~45%。

住民税は住んでいる場所によって多少違う所もありますが、ほとんどが10%。

契約者の職業により課税金額が大きく異なるという事が分かります。

また受取人を配偶者と子どもにした場合は、年金形式の受取でも前項「☆贈与税が発生する場合」で説明したように「贈与税」の扱いです。

「たのしみキャンバス」4つのメリット

①高返戻率

住友生命の子ども向け個人年金商品「たのみキャンバス」は、高返戻率な商品です。

割引前の月換算保険料が15,000円以上の場合、「たのしみランク」が適用され、月々の保険料がさらに割引されます。

「こどもすくすく保険」で返戻率が物足りないという人にはぜひおすすめ。

②大学入学に重点を置いている

他社にも年金型の学資保険商品はありますが、受取開始年齢18歳以降毎年基本保険金額の100%、つまり毎年同じ額が支給される場合が多いのです。

しかし住友生命の「たのしみキャンバス」は入学時に特にお金がかかる、年金受け取り開始時に2倍の額を支給してくれます。

以後の4年間は大学の授業料に充てることができるので、大学入学において大変優れた商品です。

③配当金制度がある

前項「③5年ごとに配当金の制度がある」で住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」において、配当金制度があることを説明しました。

子ども向け個人年金保険「たのしみキャンバス」にも、この制度があります。

ただ「こどもすくすく保険」と違うのは、配当金の受け取り方です。

契約者は次の3つのうちから受け取り方法を選ぶことができます。

①年金の買増しに充当する(上乗せ年金)、②利息をつけて積み立てる、③年金とともに受け取る。

どの方法がいいのか、その時の利率などを考慮しながら考えて選択しましょう。

また「こどもすくすく保険」と同様、契約者からの請求があればいつでも受け取ることもできます。

④加入条件がない

たのしみキャンバスには契約者の加入条件がありません。

これは契約者に万が一のことがあった時に保険料が免除になる制度がないためです。

「保険料免除制度」がないのはデメリットのようにも感じますが、傷病歴や職業のために学資保険の契約ができなかった方にとってはとってもありがたい制度。

祖父母が孫のために教育資金を貯めたい、という場合にも利用することができます。

「たのしみキャンバス」2つのデメリット

①保障内容が手薄

「たのしみキャンバス」には、契約者に万が一のことがあった時の「保険料免除制度」や「育英年金制度」、子どもの医療保障などが特約でもつけることができません。

「こどもすくすく保険」に比べると保障内容が手薄に感じてしまいますが、「たのしみキャンバス」は単純にお金を積み立てるための保険商品だと思えば自然なこと。

加入条件がないので、学資保険の契約ができなかった人にとっては銀行に積立貯金をするよりも、ずっと効率よく教育資金を貯めることができる良い商品なのです。

②受取方法が「年金」形式のみ

「たのしみキャンバス」は教育資金の受取方法が「年金」形式のみです。

「こどもすくすく保険」のように「祝金」形式で受け取ることができないので、もし急に子どもが私立の中高に行きたいといった場合に頼りにすることができません。

ただ「たのしみキャンバス」のように高返戻率を実現するには、保険会社の資金運用のために受取方法は「年金」形式である必要があります。

受け取り方法を優先するのか返戻率を優先するのかは各家庭によって考え方は様々です。

「たのしみキャンバス」が「年金」形式にしか対応していないのは残念ですが、その分返戻率が高いので仕方がないことでしょう。

まとめ

住友生命の学資保険「こどもすくすく保険」に実際に契約した場合、返戻率は契約者の年齢や性別によって異なりますが、おおよそ101~103%でした。

他社の高返戻率と言われる学資保険に比べると、多少劣るかもしれません。

しかし、充実した医療特約を付けられたり、5年毎の配当金制度があるというメリットもあります。

何より「住友生命」は100年以上続く大きな会社。

外部機関からの評価もしっかりされているので、大事な資金を安心して預けられます。

また健康状態や職業によって、万が一学資保険に入れなかった人でも、「たのしみキャンバス」という子ども向け個人年金の商品も用意されているので、そちらもぜひ検討してみてください。

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